資金調達ってどんな感じで進むんですか?

こんにちは、とよしです。

8月のスピードミーティングの募集をはじめました。6月と7月は満席でした。名古屋の盛り上がりを感じます。

midland.doorkeeper.jp

さて、今回はスピードミーティングでよく聞かれる「(エクイティでの)資金調達ってどんな感じで進むんですか?」という質問について回答します。

私はこれまで4回資金調達をしてきていますが、確かに1回目の時は何もわからなかったし、今のように書籍などもなかったので周囲の人に助けられながらなんとかやったという感じでした。

 

その時の記録をGIGAZINEに寄稿しているので詳しくは是非そちらを読んでみてください。この記事ではなんのために資金調達をするのか、どう進むのかということをできるだけ具体的に書きました。

gigazine.net

余談になりますが、この記録を寄稿したのは有名メディアであるGIGAZINEで掲載してもらうことでMisocaの知名度を上げたかったからです。当時は資金調達の具体的な記録はソーシャルランチの記事ぐらいしかなく、これは価値があるのではないかと考えたからです。結果狙い通り掲載してもらえ、自社サイトで掲載するよりはるかに多くの人たちに読まれることになりました。

さて、ここからはいくつか当時の記事からポイントを紹介したいと思います。

「起業のファイナンス」は絶対読んだほうがいいでしょう。あとは、コーポレート・ファイナンスの話などは私は全然知らなかったので読んで良かったです。資金調達が「無料でもらえる返さなくていいお金」だと思っていたら大間違いということを学びました。今は本屋に行くと当時よりいろんな種類の本があるように思います。

起業のファイナンス増補改訂版は必ず読みましょう。この内容が理解できない人は資金調達をしてはいけません。エクイティでの資金調達は通常後戻りできないものです。できるだけ知識をつけて専門家と進めましょう。

VCに持っていく資料ができたら、次は面談です。
私は最初「面談しましょう」と言われても、何をするものなのかよくわかっていませんでした。「もしかしたら就職の面接のように一発勝負なのでは……」と、とても緊張していましたが、そうではありません。

VCやエンジェル投資家との面談は一発勝負ではありません。相手の時間を無駄にしてはいけませんが、プロや経験者に無料でアドバイスがもらえるぐらいの気持ちでなんどもぶつかっていきましょう。

Misocaの場合は私が素人でしたので、自分で勉強しながらもベンチャーに詳しい会計士や、調達経験のある他のスタートアップのCEO・CFO・上場企業の社長などにも相談をしました。

 契約の時は必ず経験者や経験のある専門家に相談してください。絶対です。ミッドランドインキュベーターズの活動はまだ1年ちょっとですが、その間にすでに2件、資金調達で失敗しており、次の調達が見込めない会社に出会いました。相手に悪意がなくても、相手に知識がないと悪い形になってしまうことがあります。信頼できる人かどうかなど関係なく相談しましょう。我々ミッドランドインキュベーターズも相談にのりますので気軽に相談して欲しいですし、正解があるものでもないので我々の意見だけを鵜呑みにするのもオススメしません。

資金調達後は、なんとなくお金の心配がなくなって楽になるのかなと思っていましたがそんなことは全然ありませんでした。これまで「お金がないからできない」ことがすべて「できること」になってしまい山ほど仕事が増えました。

 当たり前ですが資金調達は手段です。なんのためにお金が必要なのか、お金があったらどうなるのかという仮説をしっかり立てて進めていきましょう。

まとめ

資金調達ってめちゃくちゃ大事なことなのに本当にやってみないとわからないことが多いです。決めてしまったら後戻りできない一方、それまでは起業家が全てコントロールできます。できるだけ相談をして、たくさん悩んで、事業の成長のための良い機会にできればと思います。